2月のお菓子「ラスキアイスプッラ」 -Paulaのレシピ

21.2.2022

午後のコーヒーと一緒に食べる焼き立てのパンは、フィンランド人にとって特別なもの。もうそれは、フィンランド文化の一つと言ってもいいんじゃないか、と思うくらいです。友人のPaula Huovinen(パウラ・フオヴィネン)が作るパンは、とっても柔らかくて美味しくて、最高です。Saimaaではそういうパンを買うことはできないので、手作りしています。Paulaのパン“Paulan pulla”のレシピをご紹介しますね。これを豪華にしたのが、フィンランドで2月に食べられている大人気のセムラになります。

Finnish women having winter bun picnic by Kerimäki church in Finland

Paulaのパンのレシピ

この生地から、オーブンの鉄板2枚分作れます。フィンランドの家庭で、一度によく作られる量です。半量で作ってもいいですよ。

  • 牛乳 500ml
  • 生イースト 50g (またはドライイースト25g)
  • 塩 小匙2
  • 砂糖 150ml
  • 粗挽きカルダモン 大匙1
  • 強力粉 1,000ml
  • 薄力粉 500ml
  • バター 150g

卵1個(塗る分)
仕上げ用バターと砂糖

Ingredients for the recipe of Finnish Paula's bun

Finnish Paula's bun with afternoon coffee

形は気にしないで。フィンランドではよく「形や見た目は、味に影響しない」と言います。見た目は気にせず、楽しく作るのが大事!

Paulaのパンの作り方:

  • バターを溶かして冷ましておく
  • イーストを「手の温度」の牛乳に浸す(37度くらい)
  • そこへ砂糖、塩、カルダモンを混ぜる

Paula making of Finnish Paula's bun recipe

  • あわせた粉を少しずつ加える。最初は泡立て器で混ぜて、生地が重くなってきたら手で捏ねる。よく捏ねるほど生地はふんわりして、パンは柔らかくできます。
  • バターを加えて、捏ね続ける。ボールから生地が離れるようになると、出来上がり。
  • 生地にタオルをかぶせて、30分ほど温かいところに置いて発酵させる(室温でOK)。

Paula kneading Finnish Paula's bun dough

Relaxing indoors at Finnish home in the winter afternoon

生地の発酵を待つ間、テーブルにコーヒーの用意をしておきます。パンは焼きたてで温かいうちに食べるのが、最高。それと、待っている間にゆっくり休憩するのも良いですよね。

Baking the recipe of Finnish Paula's buns

  • パンを丸める。なるべく硬めのボールを作りますが、形は気にしないで。完璧じゃなくたって良いんです!

この1分ほどの動画では、Paulaが彼女のパンの秘密とパンの丸め方を見せてくれています。

Youtubeのアプリでhttps://youtu.be/6ZhIvYmqZIsをタップすると、360°動画を観る事ができます。(Youtubeの画質設定HD1080s以上を推奨)VRヘッドセットで観ると、さらに楽しめます!

Making of recipe for Finnish Paula's buns

  • 生地を丸めたら、タオルをかぶせてよく発酵させる。
  • 溶き卵を、ブラシで生地の表面に塗る。
  • 小さく切ったバターを生地の真ん中に押し込んで、表面に砂糖を振りかける。
  • 225°Cでおよそ12分焼く。 (オーブンで焼いている間に、コーヒーを作ります)

ポイント!焼き加減の好みは、それぞれ。私みたいに、あまり焼き過ぎない方がおいしいと思う場合は、あまり焼き色が濃くなる前にオーブンから出しましょう。

パンは出来立てが一番なので、あとは座って召し上がれ!

Finnish women enjoying Paula's bun and coffee in Finland

Paulaのパンの2月バージョン- 「セムラ」”Laskiaispulla”

2月、フィンランドではキリスト教の懺悔節”Laskiainen”をお祝います。

フィンランドの懺悔節について詳しく知りたい方は、This is Finlandの記事に詳しく書かれています。“Shrovetide starts a slippery slide towards spring in Finland”: 

「フィンランドでは、この期間のShrove SundayとShrove Tuesdayの2日間に、懺悔節を祝います。Shrove Sundayには、家族でソリやアイススケート、クロスカントリーやダウンヒルスキーをして過ごし、Shrove Tuesdayには、学校や仕事の後に近くの丘に大勢集まったり、学校では生徒たち向けに楽しい企画をして楽しく過ごします。」

Celebrating Finnish shrovetide by sliding in Kerimäki, Finland

私の地元で懺悔節のお休みのソリ遊びをするなら、世界最大の木製の教会であるKerimäki(ケリマキ)教会隣にある坂が、最高のスポットです。

懺悔節に食べるのが、セムラです。フィンランド人の中では、このフィンランド語で”laskiaispulla”(ラスキアイスプッラ)のパンの中に挟むのは、アーモンドペースト派とジャム派の2つに意見が分かれるんですよ。

私たち、PaulaもStiinaもMarianneもみんな、好きなのはこちらのジャムを挟む食べ方(私は、こっち派の人の方が多いと思います)。

セムラの作り方はこちら:

  • パンを半分に切って、下の方に少しくぼみを作る。(取り出したのは、ホイップクリームにつけて食べてね)
  • 苺ジャムかマジパンをくぼみに塗った上に、ホイップクリームを塗る。
  • パンの上半分をのせる。

フィンランドでもいろんな食べ方をしますが、皆さんも是非自分の好みの食べ方で楽しんでくださいね!

Making Shrovetide buns out of Finnish Paula's buns

そして他の食べ物と同じように、セムラもアウトドアをした後のピクニックで食べるのが最高。乾杯!:)

Finnish celebrating Shrovetide by eating buns outdoors in Finland

レシピを気に入ってもらえるといいな。Paulaのパンを作ってみたそうなお友達にも、是非シェアしてくださいね。

Paulaの他のレシピに挑戦したい方には、この2つもオススメです。

Saimaaから愛を込めて,

Mari

Share this story:

Any thoughts or questions about this story? Send me a message

You Might Also Enjoy