最近、我が家の日常には、自然からのものが仲間入りしています。それにはちょっとした背景があるのですが、様々な国の研究結果でも言われているように、「どんな形であれ、自然は我々のウェルビーイングにプラスの影響を与える」と本当に思います。シンプルに、#woodisgood。そしてそれは木だけでなく、全ての自然の素材とウェルビーイングの関係でもありますよね。
フィンランドでの研究結果によると、木の製品は人間の感情にとってプラスの影響を与える、と言われています。
それは、2014年に私が抱えていたメンタルの問題の対処法の一つとして、森林浴を始めた頃に遡ります。ある日私は森の中で地面に座り、拾ったマツボックリを手のひらで転がしてみました。そうしていると、マイナスの部分が整理されてプラスで温かな感情の方が感じられるようになって、ストレスが少し軽くなってリラックスした気持ちになれたのです。それ以来、森の中を歩きながら、時々木に触れるようになりました。
触れるときは、軽く触れるのではなく、木の持つエネルギーを感じるようにしています。
そしてまた、家に自然のものを持ち帰るようにもなりました。森での時間とポジティブな気持ちを、家の中にも運んできたかったんです。自然のものから得られるポジティブなパワーに気づき、自然の要素が多い方がストレスは減らされる、と実感したお話を2015年の記事に書いています。また、自然とウェルビーイングの繋がりに関する研究も読むようになり、自分の体験は、個人的に感じたよりずっと大きなものだったのだと気付かされました。
「人工的な環境に自然の要素を置くことで、人々をストレスや精神的疲労から回復させ、気分を上昇させるのに役立つ」
– ウォーリック大学Sustainable Building Design and Wellbeing リビー・バートン教授-
屋内で1日の88%を過ごす私たちにとって、家の中の飾り付けやどんなインテリアの中で過ごすかは、大切なポイントです。
その後私は、少しずつ自然のものを身につけるようになりました。使われている素材も意識するようになり、できるだけ木のものを選ぶようになったんです。家の中で長く使っている物を見る目が変わり、ある日古くなった木製のスパチュラを手に取った時、単に使うのではなく、料理をしながら手の中に木の感触を感じた事を覚えています。
それからは、単なる木の調理器具ではない、私にとってのウェルビーイングのアイテムとなったのです。
木は、生理学的にも心理的にもウェルビーイング効果をもたらす。
大きさに関係なく、木は私たちにとって重要です。フィンランド天然資源研究所とタンペレ大学のBiomedical Measurements, Devices, and Systems unitおよび生産経済学部によって行われた調査Wood for Good (W4G)により、木製品は人間の感情面にポジティブな影響を与えるという結果が報告されました。木で出来た屋内では、ネガティブな感情や過敏性が減少されて、活気や爽快感が上昇したそうです。(Wood, page 27-28)
木や自然のポジティブなパワーを実体験した事で、私は白樺の樹皮の軽さや柔らかさと色に夢中になり、Kaija Karri（カイヤ・カッリ）さん手作りの白樺樹脂イヤリングを買ってからは、毎日のように身に付けています。
研究によると、木の製品は健康を高めて爽快感を与えるそう。心地よい香りや表面の感触を通して、自然の温かさを感じることができます。私自身、自分の周りの木や自然素材のものを増やすことで、日々の生活に温かさと柔らかさを取り入れられたと思います。
木には生理学的にも精神的にもウェルビーイングの効果があります。木は抗菌素材で、有害な微生物の繁殖を防ぐため、キッチンのカッティングボードやサウナにも使われているんです。室内空気に対する利点としては、湿気を吸収・放出させるため、室内の湿気のバランスを保つのに役立ち、音響面にも優れた特性が生かされています。
インテリアで利用される木の製品には、人々の気分やストレスにとっても、プラスの効果があります。普通の素材に比べて、温かく居心地の良い雰囲気をもたらし、素材の表面に触れることで、安心感や自然との距離の近さを感じさせてくれるそうです。
周りの環境や、日々の中で触れるものに意識してみて。
国際研究リサーチのデータによると、自然で滑らかな木の表面には、コーティング加工されたものよりも、人の感情面でおいてポジティブな影響があるそうです。 木の素材は、落ち着いたりリラックスさせ、心地く、望ましいと言われています。また、自然のままの状態である物ほど、ポジティブな結果が出たというのも、注目に値するポイントです。
可能ならば、素材の質感は自然のまま保っておく方が良いという事からも、人生は自然な形である方が素晴らしいんだと言えますよね。
日本の老人ホームでの研究もまた、興味深かったです。日常的な木の製品の使用により、自己表現や対話力と、人との社会性や調和の取れた関係が高まったそうです。
その事からも、木の持つ真の様々なパワーがわかりますよね！
私たちのウェルビーイングに、木は本当に有効なんですね。
必ずしも、誰もが木で出来た家に住んだりオフィスで働くことはできなくても、木や自然をいろんな形で生活の中に取り入れることはできますよね。私だって、他の多くの人だってそうだったように、あなたも日常の中の小さなアイテムから始めてみては。最近では、再生利用された木で出来た家具も、あるみたいですよ！
私からのアドバイスは、ひとつ:
木や自然素材の物を増やすだけでなく、毎日使う中で、温かさや心地よさを感じてみて欲しいです。 自然そのものがポジティブな影響を与えてくれますが、私たちの気持ちや意識を加えることで、その作用を高めることができるのですから。
あなたにとっての自然を見つけてください。それが１番の方法なのだから。自然に、ね。
サイマーより愛を込めて。
Mari
