ノルディックウォーキングツアーができるまで。

ノルディックウォーキングをご存知ですか?

ご高齢の方が健康つくりのために楽しんでいる、というイメージでしょうか?

ノルディックウォーキングは、クロスカントリースキーの夏季の練習用として開発されたフィンランド発祥のスポーツで、フィンランドではとても身近なスポーツです。ポールを持って歩くことで誰でも安全に楽しむことができ、上半身も使って歩くので全身の筋力が鍛えられます。フィンランドでも、やっぱりご高齢の方向けのスポーツというイメージはあります。まだ若い人はランニングが好きで、ヘルシンキの水辺を走っている姿を良く見かけます。

SaimaaLifeの舞台プンカハリュには、湖のそば、尾根の道、森を抜け島へ渡る道、やぎや羊に会いに行ける田舎道、そして戦時中に掘り下げられた道を見学するコースなど、多彩なノルディックウォーキングのコースが整備されています

私は、4年ほど前にポールを買い、マイペースに自宅周辺を歩いていました。走るのは苦手で、決まった時間にジムに通うのは難しい私にはちょうど良いスポーツ。でも、ランニング愛好家がとても多い地域に住んでいるので、公園ではちょっと邪魔扱いされ、住宅地を歩くとマジマジと見られたり、、、

フィンランドから帰国し、「もっと気持ちよく、堂々と歩きたい」と思い、ノルディックウォーキングができるサークルか何か無いかと検索し、女性専用の‘IHANAノルディックウォーキングクラブ’を見つけました。

「IHANAってフィンランド語だ!」と思いながらじっくりブログを読み、東京の美しい街並みをきらきらと歩く女性グループの写真を見て、これだ!さっそく連絡しよう!と代表者の顔と名前を見て

「あれ?」 小学校で同級生だった公美ちゃんでした!

さっそくメッセージを送り、とりあえず会う約束。

小学5年生の私たち

30年以上ぶりの再会では、思い出話をするわけでもなく(笑)、ノルディックウォーキングとフィンランドの話で盛り上がりました。

公美ちゃんは、ノルディックウォーキング発祥の地フィンランドにいつか行ってみたいとずっと公言していたとのこと。このタイミングでの再会に驚きながら、「とりあえず、一度行こうよ」と提案し、計画スタート。SaimaaLifeが視察コースを考え、地元企業と交渉し、Visit Saimaa(フィンランド政府観光局の地方部会)の支援を一部受け、2018年5月に視察ツアー決行!!幸いにもフィンツアーの村岡様もご一緒してくださいました。

公美ちゃんはノルディックウォーキングインストラクターとして、地元世田谷を中心に、都心や横浜、鎌倉などのすてきスポットを通るコースをつくり、年間延べ500人もの生徒さんを案内していて、私も楽しく参加させてもらっています。日頃のコース作りで鍛えた公美ちゃんのフィルターを通して見るフィンランドの感想は、私も気づくことがたくさんあり、とても新鮮な時間でした。

視察旅行では、ヘルシンキの観光スポットぐるっと半日で10キロ以上歩き回り、サイマー湖水地方では、あちこちの視察で詰め詰めのスケジュール。ホテルを3カ所、コテージを3カ所、農園を2カ所巡り、アクティビティもできるだけたくさん体験したくて、ノルディックウォーキング、ボート、マウンテンバイク、電動ファットバイク、SUP、サウナヨガ、湖畔のサウナ、BBQ、きのこやハーブの野生植物の講座などなど体験してきました。

森の中でボーっと過ごす時間はあまりとれなかったけれど、ゆっくりと地元の方とディナーを食べ、ディスカッションし、地元愛あふれる熱い気持ちを聞き、私たちもこのサイマー湖水地方を日本人に知ってもらいたいという気持ちが更に強まり、とても温かい気持ちを通い合わせるステキな時間をもつことが出来ました。

今回のツアーには、下見してきた中でもとっておきの宿泊先、効率良くも忙しすぎないコース設定、サイマー湖水地方でしか体験できない厳選したアクティビティ、温かい地元の人との交流の時間を設けました。

「北欧は行ってみたいと思っていたけれど、公美さんのノルディックウォーキングツアーじゃなかったら、一生フィンランドにはいかなかったと思う」というような言葉を聞くと、責任を感じ、緊張感が増します。

ノルディックウォーキングで巡るという、フィンランドの新しい楽しみ方をご提案できたことで、「SaimaaLifeへの旅」の新たな一歩にもなりました。

発祥の地フィンランドでノルディック・ウォーキング! 森と湖のサイマー湖水地方&北欧デザインの街・ヘルシンキをとことん愉しむご褒美リトリート8日間

2019年9月に出発した第一弾に続き、さらにブラッシュアップした第二弾として、2020年8月に再度出発します。

SaimaaLife 伊藤朝香