陸からのアクセス

   

列車での旅

サイマー湖水地方へは、列車(フィンランド鉄道VR)の移動が最も早くて、快適です。ヘルシンキ中央駅から各方面へ運行されていて、時間にとても正確で安心できます。

列車内にはwi-fi(メール見るくらいなら…程度の通信速度)も電源も完備されていて、座席はおしゃれで快適。食堂車、子どもが遊べる車両、会議室のようなテーブルがある車両もあり、予約の時に選択します。湖水地方へ向かう車窓からは、フィンランドの自然いっぱいの風景が広がるのんびりした時間になることでしょう。

 

列車のルートと運賃の検索・チケットの購入は、こちらの予約サイトから。(英語)

詳しい予約方法は、「フィンランド、VR、予約」などと検索すると、日本語で書かれた情報がみつかります。

 

サヴォンリンナ:運賃の目安は21~48€(時期、予約日、便、座席等級などに依る)

毎日4便運行のVRで3.5時間ほどのパリッカラ(Parikkala)まで行き、乗り継ぎ時間のロスなく隣のホームで待っているかわいいローカル列車に乗り換え30分ほどで到着です。サヴォンリンナ駅は小さいですが街の中心部に近く、ホテルや観光地へは徒歩で廻ることができるコンパクトな街です。

 

ミッケリ:運賃の目安は16~36€(時期、予約日、便、座席等級などに依る)

ヘルシンキ中央駅から、毎日8便の運行のVRで3.5時間。ミッケリはトゥルクなどの都市からの乗り換え駅にもなっています。駅は観光地やホテルとは離れているので、そこからバス・タクシー・レンタカーでの移動になります。

 

◆NOTE!

・フィンランドの列車は、日本のようにほぼスケジュール通りに運行されています。急なストライキや悪天候による運行状況は、ホームページで確認しましょう。

・予約の変更やキャンセルは、中央駅の窓口で手続きすることになると思います。この窓口は時間がかかりますので、時間の余裕を持って行って下さい。

・発車のベルは鳴らないので、ホームに止まっている列車に乗り込み、発車時間を待ちましょう。列車のドアはドア横の(緑のランプがついた)ボタンを押すと開き、しばらくするとサイン音と共に閉じます。

・大きな荷物を置く場所は、列車内の一部にしかありませんが、上の棚にもかなり大きなトランクも載せることができます。私の国際線預け入れギリギリの大きなサイズのトランクは棚に入りませんでしたが、友人の1週間程度の旅行サイズのトランクは入りました。

大きな荷物を荷物棚に預けたい時は、予約時に列車の設備を確認し、棚の近くの座席を予約しましょう。治安の良いフィンランドですが、最近はこの荷物棚からの窃盗事件が報告されています。棚に付けるチェーンなどがあると安心です。

・レストラン車では、アルコール類も販売していますが、レストラン車以外の場所(自分の座席など)で飲むことはできません。

バスの旅

フィンランドでは地元の人も、長距離バスを良く利用します。とてもお安く予約できる場合もあり、夜中に移動して宿泊費をうかせたいバックパッカーにはとても助かります。渋滞がほぼ無いためか、かなり時間どおり運行され、安心です。

ヘルシンキでは、カンピ(Kamppi)ショッピングセンターにとても大きなバスターミナルがあり、そこから近郊・長距離バスが出発します。長距離バスは広場側(K-cityスーパーマーケット側)に乗り場がありますので、地階へ降りましょう。1階は、近距離路線バスの乗り場です。

車内の様子

トイレ付で、wi-fiや電源も完備されている車両が多く、距離によっては、途中のSAで休憩しながら運行されます。バス停に近づくと、車内のモニターでバス停名が表示されブザーで降車を伝えるシステムになっています。大きなターミナル以外のバス停で降りるのが不安な場合、あらかじめ運転手さんに伝えておくと知らせてくれる場合も多いです。(確約はできませんので、必ず自分で確認を!)

ミッケリ:主な高速道路へのアクセスや列車の駅へのアクセスが良いので、フィンランドの主要都市との間に毎日数便のバスが運行されています。ヘルシンキからは約3時間、運賃の目安は7~35€(時期、予約日、運行会社に依る)

サヴォンリンナ:5~7時間くらいかかりますが、乗り換え無し。途中の町に寄りながら、サヴォンリンナの街の中心に近いところに到着し、アクセスは便利です。運賃の目安は24~53€(時期、予約日、運行会社に依る)

バスのルートと運賃の検索・チケットの購入は、こちらの予約サイトから

そして、話題の超格安バス会社オンニバス(OnniBus。早目に予約すると、驚きの安さです。赤い2階建ての車体はかわいらしくて清潔で、運行も時間どおりでした。

◆NOTE!

・同じような車体のバスが多いので、間違えないように。

・予約したチケットを見せて乗車になります。スマホの画面で見せてもOKですが、念のため印刷しておくことをお勧めします。

レンタカーの旅

フィンランドで運転するには、日本で発行した国際免許と日本の免許の両方を携帯することが必要です。

フィンランドでは、車は左ハンドル、右車線通行、交差点にはロータリーがあります。そこは、他の外国で運転する際にも少し戸惑うところですよね。

ただ、レンタカーでもAT車も比較的多く指定しやすく(予約が必須)、サイマー湖水地方は交通量も少なく、道もシンプルなので運転は難しくないです。何といっても、森と湖の間を走る道は、ドライブしていてとても気持ちが良いです。冬季も凍てついた道を走る装備をしてあるので走行は可能ですが、慣れない気候の中での運転には十分にご注意ください。また、冬季は車アクセスが便利な観光地は閉まっている場合も多いので、事前にチェックしてください。

ミッケリやサヴォンリンナまでの長距離は列車やバスで移動し、観光地を廻るのにレンタカーを利用するというのが、楽で便利だと思います。

 

フィンランド政府観光局 「フィンランドでドライブ!」

ミッケリ・サヴォンリンナで利用可能なレンタカー会社 Hertz

 

タクシーの利用

フィンランドのタクシー運賃の目安は、日本よりも少し高い位で、カード支払い可。きれいな車両でメーターが完備されており、安心して利用できます。大型の車両でも同料金で利用できるので、大人数でトランクなどの荷物がある時にはとても便利です。(空港などでは、バンタイプの大型タイプが別レーンで待っている場合もあります)

ドアの開閉は自動ではないので、自分で開閉します。

(よほど重い荷物を運んでもらった場合等を除き)ドライバーへのチップは不要です。

利用の際は、日本のように流しのタクシーを利用するのは一般的ではなく、空港や街にあるタクシー乗り場で待つか、ホテルや美術館などに配車を頼むことになります。地方だと、タクシー乗り場で待っても来ない場合もあるので、電話して頼むか事前に予約しておくと安心です。旅行者は現地の携帯電話を持っていない場合も多いと思うので、困った時はホテルのスタッフや美術館のフロント、観光地のお店の人など、地元の人にお願いしてみましょう。

グループ旅行の場合

サイマー地方を少人数のグループで旅行する場合、先ず、宿泊するホテルやコテージに相談してみてください。近くの駅くらいまでなら車で迎えに行きますよ、というところもあります。

車での送迎ができない場合、タクシーやミニバス(5人や7人乗り)の手配を、ホテルやコテージの人に予め依頼しておくとスムーズです。