SaimaaLifeの舞台は、フィンランドのサイマー湖水地方です。
湖のほとりで生まれ育った地元っ子マリ(Mari)は、たくさんの写真とVR映像を撮り、ライフスタイルブログという形で2011年から英語で発信してきました。フィンランド人の普通の生活が、あらゆる形で豊かな森と湖の恵みに結びついている様子を、友だちに語りかけるように発信しています。(さらに、SaimaaLifeについてはこちら。)
みなさんは、きっと「森林浴」という言葉をご存知で、その心地よさを体験したことがあると思います。今、この「Shin-rin-yoku」という言葉は世界中で使われ、その効果が注目されています。日本でもフィンランドでも、古くから人々はその効果を実感し、大切にしてきました。ここにも、日本人とフィンランド人の感覚が近いと言われる理由がありそうです。(さらに、森林浴のストーリーはこちら。)
では、『バイオフィリア(biophilia)=生物や自然への愛情』という言葉はご存知でしょうか?
1964年ドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロムが提唱しはじめたバイオフィリアによると、人間の生物学的ルーツにより、私たちは無意識のうちに自然やそこに生きるすべての生命とのつながりを求めるとのことです。自然や生命とのつながりを失なったり、つながりがあまりにも弱くなった場合、私たちの健康とウェルビーイングに悪影響がでてくるというのです。
「月に一度の森林浴でも良い効果がある」といわれても、日本での忙しい生活の中に自然と触れる時間を取り入れるのは、なかなか大変ですよね。
でも、大丈夫。自然の映像や写真を見たり植物を飾ったりなど、どんな形でも自然に触れることで、自然が好きではない人でさえ、ストレスが軽減し血圧が正常値に近づくなどの好反応が出る、という研究結果も報告されています。
人間の生物学的ルーツに近い形を少し取り戻してあげることで、現代社会の生活では眠っている本来の回復力が発揮される、というのは、とても不思議です。(さらに、バイオフィリアに関するストーリーはこちら。)
SaimaaLifeでは、写真だけではなく360°VRコンテンツも発信しています。VRの良いところは、その映像の中に居るかのような「没入感」が得られること。SaimaaLifeのVRは、フィンランドの自然の中で、Mariの隣で時間を過ごしているかのようなストーリーが特徴です。VRでいつもの日常にちょっとの刺激を、フィンランドの森と湖のパワーをより強くお届けしたい。そんな気持ちでコンテンツを発信しています。
これがSaiamaLifeのVR映像です。SaimaaLifeでは、360°カメラで撮影した映像のことを、VRコンテンツと呼んでいます。スマートフォンを左右に動かしたり、指でぐるぐるとスワイプさせると、自分を中心とした360°映像を見ることができます。PCの場合は、動画を再生し、マウスの左側を押しながら動かします。
iPhoneからご覧になっている方は、残念ながらここから動画を観ることができません。その他の問題で開けない場合も、SaimaaLife Facebook > Videosから御覧ください。
SaimaaLifeがつくるツアーでは、マリをはじめとする、ちょっとシャイだけれどとびきり親切なサイマー湖水地方のみなさんと出会い、一緒に森や湖にでかけたり、食事をしたり、一緒に過ごす時間を大切にしています。ローカルたちも、そんな時間をとても楽しみに待っていて、歓迎してくれています。ぜひ色々な話を楽しんで、ありのままのフィンランドを感じてきてください。
フィンランドの森の中にも、自分と同じように仕事と育児に忙しく生活している人がいて、そんな日常の様子を知ることで、自分の日常も少し新鮮に感じられるようになるかもしれません。
フィンランドの森と湖のパワーをいっぱい心と体に吸収した後、また笑顔で「いつもの生活」を頑張るみなさんを、SaimaaLifeは応援していきます。
SaimaaLife Japanマネージャー
伊藤 朝香